講師伝

この道を目指したきっかけ、後編

 この案件を持ってきた営業マンが、そのアンケートを隣で見ていて呟いた。
 こんな人達がいたら、80%の合格率なんて約束できませんね、と。
 気になって詳しく問いただしてみると、その営業マンは80%以上の合格率を約束してしまっていたらしい。
 このアンケート結果を見て、H.Nはまず達成できないと思った。
 いくらなんでも当人達にやる気が無さ過ぎるからだ。
 そう言いに行こうとしたが、営業マンに止められてしまった。
 ようやく案件が取れるようになってきたため、今約束を反故にすると今後の営業に支障が出ると。
 そう言われたH.Nは柔軟に、改善案を出すことに頭を切り替える。
 H.Nが最初に思ったのは、やはりやる気が感じられないということだった。
 そこでH.Nは、まず自分で受講者たちにやる気を出させるためのセミナーをやることにした。
 それからどんな研修をするかと考えた時、当時の彼の肩書きはマネージャーでしかなかった。
 何か客観的に評価されるような肩書きがあった方が信憑性が増すはずだ。
 そう思ったH.Nは、人と相談したりインターネットで検索したりして、キャリア・カウンセラーの資格を見つけた。
 これなら肩書きとして申し分ないと思ったH.Nは、すぐに通信教育で勉強を始めた。
 そして、一ヶ月くらい勉強を続けているうちに、目の奥から光が差してくるような感動を覚えた。
 これは素晴らしい、そう思った。
 まさしくこれが、自分がやりたかった事だと理解した。
 それがH.Nが自分の天職に気付いた瞬間であった。

 つまりキッカケは、前編にあった2人のアンケートということになる。
 自分がキャリア・カウンセラーの道を志すキッカケをくれた2人に、H.Nはお礼を言いたいと思っているくらいだ。
 しかし。
 そのアンケートには、名前を書くような欄は設けられていないのだった。

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