人間力について
仕事をやる上で人間力が高い組織は自ずと成果をあげやすくなります。だから人間力が高いと就職では有利になります。しかし、人間力とはわかりにくい言葉です。当校では、人間力をわかりやすく表現いたします。また、これは当校の育てたい人物像でもあります。
人間力とは
- 「仕事や会議で、遠慮せずに自分の考えを、ていねいにしっかり話せる。」
- 「決められたことに、さわやかに反応し、実行にうつせる。」
- 「実行中においても、遠慮せずに提案や改善点を、ていねいにしっかり話せる。」
だと定義しています。
人間力の説明図
企業が人に求めているもの
企業はなぜ人を採用するのでしょうか。
仕事には機械に任せられる部分と人でないと任せられない仕事があります。
人間は設備ではありません。
人間としての能力、つまり人間力が企業にとって必要であり、採用時は人間力をみられます。
では、その人間力とはどういうことなのでしょうか。
人間力
木は果実という目的のため、幹は伸びていき、枝葉をつけます。地中では根っこが伸び、張り巡らされています。
そして時期がくると果実をつけます。
私たち人間を一本の木に例えると、人間力は根っこの部分です。
枝葉は知識・情報です。
幹は、行動の指針です。
成長することで得られる成果が果実です。
安岡正篤氏の著書「知名と立命」に、「木の五衰」という言葉があります。
木の五衰とは、木がどのようにして弱っていくのかの段階をいいます。
1 植物は放っておいたらどんどん枝を伸ばし、葉を増やして成長していきます。
しかし、あまり枝葉が茂りすぎると、木の生命力は衰えてしまいます。
2 木の生命力が衰えると根が上がってきます。
本来深く、広く伸びていなければならない根が、地表に出てきて傷ついたり腐ったりします。
3 次に、木の枝や先端から枯れてきます。
4 そして、枯れてきた木は成長が止まります。
5 最終的には、虫が食ってしまい完全に枯れてしまいます。
人間も、どんどん知識や情報を増やしていきます。しかし、人間力が追い付いてこないとその人自身で新しい知識や情報の整理ができなくなります。そうすると、行動の指針が立てられなくなり、行動をしなくなるので成長が止まります。成長がなくなるので、成果は得られません。
根の重量と地上に出ている枝葉や幹の重量とは大体同じです。従って、木そのものの半分は根でなければいけません。人間の存在、人間の活動もこれと同様に根がしっかりしていなければなりません。根っこの部分、つまり人間力がしっかり根付いていないと、結果的にその人の成長自体が止まってしまいます。それはつまり、あなたの望む成果も得られなくなってしまうことを意味しています。
人間力とはつまり、あなたの成長に必要な土台なのです。当校では、この土台を築くことを目的としています。あなたらしさを育てることで、あなた自身の良いところを伸ばしていきあなたの夢や空想を志に変えていくお手伝いをいたします。この過程で、自ずと人間力がついてくるでしょう。そして、あなたの働くチャンスを増やします。