就職できなかった理由

就職できなかった理由

 就職活動を経験しており、現時点での就職が決まっていない学生が、就職できなかった理由に関して自ら分析し、書いた文章です。それに対して、当校メイン講師である中村弘成先生からのコメントを記載しております。

(1)自分で考える就職できなかった理由
  当校メイン講師 中村先生コメント(コメント有りの場合のみ)
(2)今はどう考えているのか、今後について
  当校メイン講師 中村先生コメント(コメント有りの場合のみ)

(1)
 今の就職活動で大切なのは、自分の「やりたいこと」に正直になること。
中村先生のカウンセリングを受けて、私はそう思いました。


 「なぜ大学卒業までの間に、就職先が決まらなかったと思う?」

 それが中村先生とのカウンセリングで、最初に訊かれたことでした。
 私は「意欲が湧かず、どこか本気になれなかったから」と答えました。すると中村先生は、なぜ意欲が湧かなかったのかと訊いてきます。その時私の中には、漠然とした答えはありました。しかし私はそれを言うのが恥ずかしかったので、つい当たり障りの無いことを返してしまったのです。すると中村先生は、私が曖昧なことを言うたびに詳細を訊ねてきました。そして中途半端に答えすぎたのが仇となり、ついに本音を隠していたことが見抜かれてしまいました。
やむをえず、私は本音を話しました。

 私はいわゆるオタクで、本当は大好きなアニメやゲームの製作に携わりたかったのです。
 特に脚本に興味があって、小説家かシナリオライターになりたいと思っていました。しかし脚本の仕事は完全に実力の世界というイメージがあって、それに応えられるほどの実力が出せるような努力は今までにしていないという自覚があります。またそれゆえに安定した収入も得られなさそうというイメージがあり、その想いを閉じ込めていました。しかし完全に諦めきったわけでもないため、それ以外を目指す就活には本気になりきれませんでした。
 それが私の本音です。

 私がそこまで話し終えると、中村先生はあるアドバイスをくれました。私はまだ諦めきれておらず、本質としてはアニメやゲームに携わりたいということである。だったら、他の方法、例えばそういったもの専門の小売業にでも行けばよいのではないか、ということでした。そこで情報収集をしながら、改めて脚本に携われるよう努力してもいいし、あるいはそのまま上を目指してもいいのではないか。それが中村先生の意見でした。

 脚本に携われないならアニメやゲームに携わることをあきらめるしかないと思っていた私には、その発想はありませんでした。だから。それを聴いた時、私は初めから正直に話しておけばよかった、と思ったのです。

 (2)
 もし、今。
 あなたが「どこに行っても就職先が決まらない」と悩んでいるのであれば、一度自分と語り合ってみてください。
 あなたが本当に興味を持っていることはなんですか?
 あなたが本当にしたいと思っていることはなんですか?
 世間体や出来る出来ないは抜きにして、自分に正直になってから、もう一度考えてみてください。
 そしてあなたが本当にしたいこと、なりたいものを偽らず、誰かに相談してみてください。

 (23・男性)

山本さん・26才・男性

(1)
 私は学生時代、具体的な自分の将来像を特に描いていませんでした。

 自己分析や企業研究をすることが面倒なので、就活対策課にもろくに行っておらず企業説明会や就活対策などを受けて就職活動をしたつもりになっていました。そのため、エントリーシートもほとんど通りませんでした。本番の面接に行けたとしても、答えに詰まるか、印象に残らないマニュアル通りの自己PRしかできませんでした。
 また、あまり就職活動について積極的に情報を集めようともせず、情報交換できる友達も1~2人位しかいなかったことも原因だと思います。
 今思うと、私が就職できなかったのは「何のために働くか」や「自分にとって最も向いている職業は何か」と考え過ぎていたので、自己分析や自己PRを考えているうちに「自分は役に立たない、何も出来ない」と思い込んでしまったからだと思います。
 とにかく就職について難しく考えすぎたせいで重い腰を上げられずに初めの一歩が中々踏み出せずにいたからでしょう。就活を難しく考える学生は自分以外にも多いと思います。

 そうですね、難しく考えすぎ、行動に踏み切れない学生が多いようですね。

 学校やメディア・企業のHPなどから多様で多くの情報が提供され、飛び交っているので、頭の中が一杯になって結果的に焦点が絞れず、行動に移せないこともあるのではないでしょうか。また「○○や△△をしなければならない、できなければならない」などのプレッシャーも行動に移せない原因になっているのかもしれません。
 そんな時、意外に「かっこいい」将来像を考えているのかもしれません・・・人に聞かれても良いように。そうするともちろんハードルは高くなってきますから、今の自分と比較すると情けなくなり、ますますやる気を失ってしまいます。
 他人との比較も同様です。それは他人のうらやましいところばかりが目につき、情けなくなり、やる気を失ってしまうからです。他人は他人なのです。
 それではどうすれば良いか、それは自分の気持ちに「素直に純粋に単純に自分の"欲"に従って話をしてみる」ことです。プロ野球の選手になりたかった、お金持ちになりたい、なんでもいいのです。
 でもここがスタート地点です。このスタート地点から、あなたの、そしてあなたもこれまでなかなか気がつきにくかった新しい「人生の道」つまりキャリアが創造されていくのです。
 さあ、キャリアクリエーターの私に話をしてみましょう!

(2)
 そのことを相談すると、中村先生は自分の欲、つまり「空想」をどう社会貢献につなげるか考えていけば良いというアドバイスをして下さいました。その上で、私の「空想」は何かと訊ねられました。
 私の場合は将棋が趣味だったので、「将棋の新しい戦法を作りたい」ということですと答えました。
 そこから中村先生は「新しく将棋の戦法を生むにはどうすれば良いか?」と私に質問をし、それに対して私は新しい戦法を生むためにはともかく失敗を覚悟で新しいことに挑戦を続けることだと思い「ともかく失敗して経験を積めば良い」と答えました。そこからさらに話を膨らませていただき、失敗をして経験を積むことなら「失敗した将棋の棋譜を集めてまとめる」さらにそれを世に出すためには「出版社を受ければ良い」というアドバイスを頂きました。
 中村先生のお話を伺って、自分も含めて学生時代何もしてこなかったと思っているような人でも「空想」はあると思うので、それを社会貢献につなげられるように、ともかく行動すべきだと思いました。

 すばらしい!

 それは山本さんが「将棋の新しい戦法を作りたい」と自分の気持ちに素直に話されたこと、についてです。
 それからは山本さんのメッセージにあるように「話を膨らませて」いくことで、山本さんが自分の可能性にどんどん気づきだしたのではないでしょうか。この機会以来、山本さんは明るさがもどり、笑顔が出やすくなり、しかも話すペースも早くなりました。キャリアクリエーターにとってとてもうれしい変化です。
山本さんを必要とする仕事は必ずあります。そして山本さんが今よりもっと輝く時が必ずあります。
 自身の人生に「新しい戦法」を取り入れた山本さんに乾杯!

杉浦さん・23才・男性

(1)
 私が就職できなかった理由は、モチベーションの低さにあると考えます。

 芸術大学出身という事もあり、私の周りの専門職や作家志望の多い学内では、就職に関する話題も少なく意識も薄かったように思います。私も同様、将来美術に携わる専門職に就きたかったので、それに関する知識と技術さえ身につけることができれば、就職でもアルバイトでもどちらでもよいと考えていました。
 しかし、就職とアルバイトでは伴う責任、考え方が大きく違い、いずれどのような職業に就くにせよ、社会で生きていく為の術、考え方は一人で得られるものではありません。その重要性を十分に理解していれば、私は就職活動をもっと積極的に取り組めていただろうと思います。

 そうですね、人は環境に大きく左右されますね。そういう意味では人は大変弱い存在なのかもしれませんね。

杉浦さんが就職についての意識が薄くなってしまったのもうなずけます。
 そういう意味では、アルバイトについての環境も同様でしょう。「ああしたら良いのでは?こうしてはどうですか?」というような工夫や改善が受け付けなかったり、求められなかった場合、そのアルバイト環境は単なる作業となり、その人の成長を抑制してしまうことになります。もし良いアルバイト環境であれば「責任、考え方が大きく違い」と思うことにはならなかったでしょう。アルバイトも正社員も大きな違いはありません。「えっ!?」と思われた方、ぜひキャリアクリエーターの私に相談しに来て下さい。
 先ほど「人は大変弱い存在」と言いましたが、ならば、その環境を創りに行けばよいのではないでしょうか?そうすれば環境に振り回されることは無くなります。
 「難しい!?」いえいえそんなことはありませんよ!

(2)
 現在私は、通信講座で資格の勉強をしながら、とある企業でインターシップを受けています。勉強している間、アルバイトを続けようと最初は考えていましたが、やはり社会人として最低限のマナーや考え方を身につけていたいと思ったからです。仕事を始め、今まで気付かなかった価値観や、知識を得る事ができました。
 しかし、具体的に今後どう活動し、世間に自らをアプローチしていけばよいかは未だ不明瞭な状態でした。
 そんな時、中村先生にお会いしました。先生は漠然とした夢と理想を結びつけ、それをどう実現させるかのプロセス、考え方を教えて下さいました。どんなくだらない事でもいい、空想を持て。そしてそれをどうすれば世の中で価値のあるものになるか考えろ、と先生はおっしゃいました。

 私は空想をたくさん持っています。その中の一つを例に挙げて将来は南のリゾート地に住みたいと話をしました。私はマイペースでのんびりしているが、寂しがり屋なので適度に賑やかな所で過ごしたいと言ったのです。
 だったらそれを実現するにはどうすれば良いのか、住みたいだけではただの空想だ、現地の地理を理解しガイドする、その土地の良さを伝え、過ごしやすい環境を提供するなど、人の為になって初めて理想となる。それを実現するならば、まずは旅行会社で働き、サービスやニーズを知り、いずれそこで得た知識やコネクションを駆使して、理想へ近づいていけばいい。
 これはあくまで空想の一つでしたが、確かに実現までの答えが明確に繋がりました。理想さえしっかり持てば、その入り口はおのずと見えてくる。その理想を発見する鍵は、誰でも持っているありきたりな空想で充分なのだと教えて頂きました。
 私は、なるべく多くの方と関り合い仕事がしたい、そしてクリエティブな仕事をして誰かと感動を共有したいという想いがあります。その為にもまずは、今勉強しているソーシャルワーカーの資格を取り、人々の支えとなる仕事をし、人が何に感動しどういったモノを求めているのかを理解していきたいと考えています。

 すばらしい!
 それは杉浦さんが「誰でも持っているありきたりな空想で充分なのだ」と気づき得心されたからです。

 ありきたりな空想からすべてが始まる、といっても過言ではないでしょう。そしてその空想が究極の自分の創りだした環境であり、同時にその過程でも他人や環境に振り回されにくくなります。杉浦さんは、空想から目的が見つかり、ソーシャルワーカー資格取得という具体的な目標も設定できました。
 杉浦さんは、これからは周りに振り回せることなく、自分のキャリアを積み上げていかれることでしょう。杉浦さんの芸術系の大いなる空想と気づきに乾杯!

お問い合わせ・ご相談は06-4950-6789

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