熱血!気味?キャリコン父さん ~~~インターンシップ編~~~

【第6話】『インターンシップ7日目の夜』

登場人物 キャリコン父さん:キャリアコンサルタントとして若者~中高年を支援している宏の父。
         キャリ父と表記。
宏:キャリコン父さんの長男。現在、大学3年生。

第5話から続く・・・

キャリ父 おいおい、だってさ相手が誰なのか分かっていれば、面談の時に質問する内容も考えやすいと思わないか?
えっ?質問?・・質問するの?だってピンチをチャンスに、についてだから・・・それはその人に伝わってるでしょ。
キャリ父 いやいや・・・そりゃそのことについては伝わってるかもしれなけど・・・あのさ、その質問に答えてもらって・・例えば、1時間の面談時間で・・30分時間が余ったら、宏、どうすんの?
えっ?・・終了・・かなあ。
キャリ父 うっ?・・いまなに言った?!
えっ?・・終了?
キャリ父 なにー?・・・・・(゜_゜)目が点だぜー・・宏!・・。
???
キャリ父 あのさー、チョーもったいないねー、そう思わない?・・・インターンシップ中だってなかなか会えないし、インターンシップ後だともう会うこともないだろうし・・・。この際、いろいろ根掘り葉掘り聞いておかなくっちゃ・・・宏が大きな視野を持つチャンスなんだぜ!
うーん、そりゃそうかもしれないけど・・・会ってくれる人も忙しいだろうから、早めに切り上げても、それはそれでいいんじゃないかと思ったんだけど。
キャリ父 あーそれって、相手を気遣ってるってこっと?
まあ・・・何も知らない学生ごときの僕の質問に答えるために時間をくれてるんだから、申し訳ないじゃない?
キャリ父 えーーー???。・・・あーわかった、宏、宏は昔から心配性だったからなあ・・・どうもそれが今ニョキニョキって出てきてるんじゃないかな?
えっ?どいうこと?
キャリ父 なんか、宏、面談相手が社長かもしれないし、面談にビビリ出してるんじゃない?ひょっとして?
いやいや、ビビってはいないけど、・・・うまくいくかなって・・少し不安な気持ちはあるかな・・・。
キャリ父 うまくいくかなって・・・何が?
えっ?・・・何がって、面談でうまく受け答えできるかな、とか、イメージ悪くならないかな、とか・・・。
キャリ父 それで、なんとなくだけど、面倒くさくなってきている・・・そんな感じかい?
えー?面倒くさいってわけじゃないけど・・・。
キャリ父 それだよそれ、心配性が出てきてるっていうのは。なんかぼやーとした不安があって、それがはっきりしないんだけど、とにかく”避けたい”気持ちになってくる。それで先延ばし・・・まあ今回はもうスケジュールは決まっているからやるしかないんだけど・・・だけどその避けたい気持ちが、面談を徹底的に自分の成長のために活用しようという気持ちを抑えてしまっている・・・こういう感じじゃないかな?
・・・。
キャリ父 でもさ宏、宏は新しいこと、未知なるものへの興味を持ちやすかったよね。これまでも父さんのそう言った話題にも飛びついてきたよね。ほら、今の大学だってそもそも宇宙へ飛び出すロケットを開発したいってことで頑張ったんじゃなかったっけ?
まあ、そうだね。・・・いまは変わったけどね。
キャリ父 いやいや、変わったことは別にいいんだよ、そのことを言いたいんじゃないんだ。ロケットも未知なるものへの興味だけど、今回のインターンシップ先を決めるときも、迷っていたけど、決めては”ピンチをチャンスに”という言葉にとても興味を持ったからだろ?つまり宏にとっては単に仕事体験をするだけじゃなくて、どうやって”ピンチをチャンスに”したんだろう?それを知りたい!と思って応募したんだろう?そうじゃなかったっけ?
確かに、そう。
キャリ父 父さんはその動機というか決め方は本当にすばらしいと思うね。たいていの学生は”単位のため”とか”みんなが行ってるから”とかさっきも言ったけど”単なる社会人経験”という浅さがあるんだ。
僕の場合は、マジック部の部長をしていて、運営に悩むことがいろいろあって・・・本当にいろいろあるんだけど・・・それであの時”ピンチをチャンスに”っていう言葉に目が止まって、マジック部の運営、つまり父さんがよく言ってるマネジメントに役立つことが聞けるんじゃないかな?って思ったんだ。
キャリ父 すばらしい!本当にすばらしい。エクセレントだぜ!・・・さっき本当にいろいろ悩みはあるって言ってたけど、だとしたら、”ピンチをチャンスに”に関係する質問や関係しなくても何か質問をすることで、マジック部のマネジメントに役立つ、悩みが解消できるヒントがわんさか出てくるかもしれないね、こんなチャンスはないよね、そう思わない?
そうか、そうだよね。・・・自分がなぜこの会社をインターンシップ先として選んだのか忘れてたよ。
キャリ父 いや、忘れていたんじゃないよ、希薄になっていたんだよ。人はね一定の仕事をしだすと、目の前の仕事をすることがまずは重要になってくるよね。だからいつの間にか自分が何のためにこの仕事をしているのか、本質的なことを見失しないがちなんだよ。・・・宏もそういう目的が希薄な状態になってたんじゃないかな?
・・・希薄になってきていたところで、それで僕の心配性がチョロチョロっと出てきた・・・。
キャリ父 チョロチョロじゃなくって、父さんの感覚だとニョキニョキ、自分に都合よくニョキニョキだよね(笑)だから・・・いままでのことで覚えておいて欲しいのは、心配性の宏が何か”避けたい”という気持ちが出てきたら、宏の持ち前の(笑)心配性が”意味も無く”出てきていないか考えて欲しいんだよね。無意味に出てきているときは、目的が希薄になっているからかもしれないから目的をじっくり思い出して欲しいんだ。・・・今回は義務感のように感じていた面談を、本来のインターンシップにきた目的の観点から面談を見直したら、どんな答えが返ってくるだろうってワクワクしてきたんじゃないかな。
うん。
キャリ父 つまり、義務感、やらされているという感覚に陥ったら、そこに何か新しい見方を導入して、そのやること、今回だったら面談だけど、それを未知なるものにしてしまう、そうすると宏の場合は心配性が消えて、ワクワク感がでてきて、よりその時間を充実したものにしてやろう、という考えになってくると思うんだ。いま言った手順というか、自分のモチベーションの上げ方を覚えておいてほしんだよね。
なーるほど!これはいいね。
キャリ父 だろっ?父さんもうれしいね、その言葉が聞けて。・・・それでだ、本題に戻るけど、質問は考える気になった?
今から考えてみるよ。
キャリ父 オーケーオーケー。誰と会うのか面談時間はどれくらいなのかわからないんだから、まあ、あまり時間を取らないで範囲で、いくつか考えておけばいいからな。夜更かしして遅刻したらいかんからね。
わかってるよ。それじゃ。
キャリ父 ああ、それじゃ。

・・・・・・・
インターンシップ8日目の夜。
キャリ父と宏が話し合うのは、いつもは夜の8時ぐらいで、宏から呼びかけてくる。しかし今夜は様子が違って、夜の10時ぐらいからスタートしている。

キャリ父 今日は遅かったね、もう夜10時だよ。
うん、ちょっとね。
キャリ父 ふーん、・・・ところでどうだった?偉いさんとの面談は?
うーん、それがね・・・。
キャリ父 どうした?
うーん。・・・
キャリ父 結局、誰との面談だったんだい?
常務だった。
キャリ父 へー、すごいじゃないか。すばらしい体験だよね。それで面談時間はどれくらいあったの?
ちょうど1時間かな。
キャリ父 なるほど、予測通りだったね。でも常務だから・・・かなり忙しいから、よく1時間とってくれたよね。感謝しなくちゃね。
確かに。
キャリ父 で、どうだった?常務との話し。
それが・・・ダメだった。失敗した。
キャリ父 えっ?・・・何が?
それがさあ・・・。質問を5個ほど考えて面談に望んだけどね・・・常務がピンチ関係の話のあと、会社の特徴を縦板に水のごとく話し出して、質問ができなかったんだよ。・・・僕が考えていた質問ができなかったし、割り込ます言葉すら出てこなかったんだよね。・・・それでまたやってしまった、と思って、落ち込んじゃって・・・連絡が遅くなったんだ。
キャリ父 うっ?・・いまなに言った?!
えっ?・・・考えてた質問ができなくて・・・予定通りできなくて・・・落ち込んでた・・・。
キャリ父 なにー?・・・・・(゜_゜)目が点だぜー・・宏!・・。
???

いったいキャリコン父さんはなぜ(゜_゜)目が点になってしまったのか?
第7話に続く・・・・・

 

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